「スクープへの紋切型コメントは意味不明」東証インタビュー

企業ウォッチをする上で重要なお話なので取り上げます。

ブルームバーグが東証から大変踏み込んだコメントを取っています。メディアがスクープをとって報道したあと、「当社として発表したものではありません」「決定した事実はありません」的な紋切り型コメントのみで対応する上場企業に対して、より分かりやすく、明確な表現に改めるべきだと東京証券取引所は述べています。

これは川崎重工業と三井造船との統合問題で浮かび上がったものですが、それ以外にも多くの企業が同様の1行コメントリリースをだしており、これはオリエンタルランド社も例外ではありません。特に東日本大震災時のパーク再開においては、日経ほか複数の媒体が開園日をスクープ、それを都度1行リリースで対応するということがありました。直近においてもオリエンタルランドは2013年7月19日にて業績についての日経スクープに対応する1行リリースが出ています。

この問題は週刊ダイヤモンドでも以前取り上げられており、特に広報が日経のみに内々にスクープとして取り上げさせ、東証が事実確認、企業が1行リリースを出したあとに正式に発表するという広報スタイル「日経ファースト」というリーク様式を取り上げています。

以前も書いた記憶があるのですが、この「当社として発表したものではありません」は完全なる否定ではありません(当社としてまだ発表していない=発表していないけど内部では大体あってる的に考えられる)。また、完全否定の場合は2010年12月3日の上海ディズニーランドへの経営参加についてのリリースのように、「経営に参加する方針を固めた事実、およびディズニー社に打診した事実は一切ございません」というよう、明確に否定がはいるはずなのです。この辺は企業ウォッチの基礎知識として持っておくと、今後の否定(っぽい)リリースを読んだときに内情がより深く理解できるかと思います。