6月27日に開催された、株式会社オリエンタルランド第53期定時株主総会のメモをアップデートしていきます。
本日、オリエンタルランド社株主総会が開催されます。 Photo by mtakeshidpostjp
注:これらはすべて個人的なメモであり、聞きながら書いている部分もあるため不正確な部分がある前提でどうぞ。特に、細かいニュアンスが飛ぶ可能性があります(下記で言うとキャストのサンクスデーに対するコメントなど)。
このエントリ自体は後ほど編集して日本語が通るように修正したいとは思っています(が、プライオリティはあんまり高くないので期待しないように…)
9時25分
BGMとしてシー・オブ・ドリームス〜魔法の鍵〜It’ll Be Magical!〜ハピネス・イズ・ヒア〜ジョイン・イン〜ディズニー・カーニバル〜メイク・ア・ウィッシュのループ。アニバーサリーソングからセレクトしてますね。10時から開始予定です。
いままでの内容からしますと、基本的に配布された「招集ご通知」を映像とともになぞる(ナレーション内容は一字一句通知に記載された文言と同じ)ですので、まずはこちらを見ておくといいでしょう。
9時37分
映像が流されはじめました。Tokyo Disney Resort Style。ホテルで流されてるやつ?
9時50分
お土産なしのせいか、例年に比べて人が少ない雰囲気。#OLC株主総会
— ni_gata (@ni_gata) June 27, 2013
同意。
9時52分
続いて、映像「30年のあゆみ」が流されています。これほしい。多分いろんなDVDに入ってる映像だろうけれど。ディズニアナ・ファン・フェスティバルのときのと同一かな?
9時56分
うわああああ、開園時のCMが流されてる!こんなの去年やったっけ?
次に5周年CM。おい高画質。くれ!!10周年(新聞の)、15周年(王国史上最大のカーニバル、多分夏の)、東京ディズニーシーオープン時の、20周年の(シンデレラ城が回るやつ)、東京ディズニーシー5周年の(さあ祝祭の海へ。)、25周年、東京ディズニーシー10周年、30周年のCMが次々と流される。くれ。
9時59分
株主総会、始まります。
議長の上西さんのあいさつから。まずは株主へお礼。TDRは30周年を迎えることができた。これもひとえに株主を始め,ゲスト、関係者のおかげ。お礼を申し上げます。
10時02分 監査役会からの監査報告
監査役、土屋氏からの監査役会からの監査報告。指摘すべき事項なし。
連結決算監査も会計監査人からは基準準拠で相当であると報告。
10時05分 報告事項の報告
映像を用いてOLC社事業報告。招集ご通知の12ページからの内容と同一です。PDFみればOKなので詳細はここでは触れません。動画はすべて貴重なもの。
テーマパーク部門:
2012年はトイ・ストーリー・マニアやグーフィーのペイント&プレイハウスのオープン、また春、夏、ハロウィーン、クリスマスなどのスペシャルイベントで好調でした、という内容です。2月24日のディズニアナ・ファン・フェスティバルについてもふれられていました。
グッズ:
サングラスTシャツ、ブランケットなど、身につけられるファングッズが好調。東京ディズニーシーはスプリングヴォヤッジのダッフィー関連ぬいぐるみ、トランク型トートが人気。スペシャルイベント関連グッズが好調。ランドセルの販売も行った。
フード:
ポークライスボールやホットポット(おでん)が人気を集めた。東京ディズニーシーではハロウィンにあわせて期間限定のブラックギョウザドックやブレッドボウルが好調。D’s Delightを立ち上げ、コールド、ホットともに多くのゲストに楽しんでいただいた。スペシャルイベントに合わせたポップコーンバケットも好調。
営業施策:
東京ディズニーリゾートブログをオープン、Facebook、twitterを展開。お泊まりディズニー。40代以上へ宣伝広告。さらにWhere dream come trueのCMを。
チケット:
ディズニーeチケット認知度向上に取り組む。平日限定の首都圏パス、マルチデーパス、夏5パスポートが好調。
以上のような施策が奏功したことに加え、天候に恵 まれたことも追い風となり、当期の2パーク合計入園 者数は過去最高の27,503千人(前期比8.5%増)と なりました。さらに、テーマパークのゲスト1人当た り売上高も過去最高となったことから、テーマパーク 事業の売上高は329,814百万円(同10.7%増)と過 去最高となりました。また、通常営業に戻ったことに 伴い、準社員労働時間などの人件費や、施設更新関連 費、販促活動費などの固定経費・諸経費が増加したも のの、売上高の増加により営業利益は68,484百万円(同21.4%増)と過去最高となりました。
ホテル事業:
スペシャルイベントと連動した施策で集客高める。ディズニーアンバサダーホテルは大規模リニューアル。あらたにミッキーマウスルーム、ミニーマウスルームを設置。ロビーの天井画を一新。
ディズニー・ロイヤルドリーム・ウェディングの開催。
謎解きプログラムも2つ実施。ホテル滞在を充実させる。
パーム&ファウンテンテラスホテルはスマートフォンでの予約開始やマーメイドルームの設置。
以上の結果、当期におけるホテル事業の売上高は、 48,924百万円(前期比15.9%増)と過去最高となり ました。また、通常営業に戻ったことなどに伴うコス トや、ディズニーアンバサダーホテルのリニューアル などに伴う施設改修費が増加したものの、売上高が増 加したことにより営業利益は、12,022百万円(同 25.8%増)と過去最高となりました。
その他の事業:
イクスピアリでも季節に合わせたイベントを開催し集客効果を高めた。クリスマスのイベントも拡充。店舗の入れ替えもおこない、新しい魅力の創出。
ZEDのシアターは「舞浜アンフィシアター」へ。企業、学校式典、音楽ライブなどに使える多目的ホールとして展開。
しかしながら、ZEDの公演が終了したことなどか ら、当期におけるその他の事業の売上高は、16,787 百万円(前期比15.9%減)となりました。また、イ クスピアリの施設改修費の増加などにより、営業利益 は606百万円(同17.3%減)となりました。
連結決算書類について:
ここは30ページを参照ください。
10時25分 対処すべき課題
中期計画について。25ページ。
1.コア事業
新しい価値の創造として、新パレード「ハピネス・イズ・ヒア」/スター・ツアーズ。2014年にはワンス・アポン・ア・タイムを導入、マーメイド・ラグーン・シアターのリニューアル。
マーケットの育成。
コスト。投資の効率化。ゲストに影響を及ぼさないコスト効率化を目指す。
2.長期持続的な成長への基盤強化。
新たな成長への準備。株主への還元。ROEは12.6%、引き続きROE維持向上を目指す。
引き続き小学校、福祉施設への訪問、被災地の子どもへの文房具配布などを行う。未来を開く子どもたちをはぐくみ支える活動を続けている。
10時30分 決議事項の議案内容説明・議決件数集計結果の報告
第1号議案:剰余金の処分の件
安定的な配当を目指しいている。1株につき60円。通年では前期より20円増配。
第2号議案:取締役11名専任の件
4〜10ページの11名。
10時34分 質疑応答:
●質問その1:
最高業績に感謝します。連結設備投資について。
従来5年くらいは250億の投資を継続していたのですが、スター・ツアーズ以降発表がなかった。(ワンス・アポン・ア・タイムなど)発表が直前にあったが、目立つものがなく投資としては小ぶりなのではないか。アトラクション目当てばかりではないというのは分かるが、トイ・ストーリー・マニアで人がよべた、また、大阪のように新エリアを作るなどの大きく投資をしているテーマパークもある(注:USJのこと)。集客はこれで大丈夫なのか。
佐藤執行役員からの返答:
パーク全体を統括する佐藤です。
投資の考え方について。昨今アトラクションに対する相当の投資をしていた。しかし、特に東京ディズニーリゾートに関してのコンテンツはアトラクションに限らず、スペシャルイベントなどの研究をしてきて以来、利益をあげるようにあった。
(USJの)ハリー・ポッターについては注目している(注:質問者はけっこう濁したのに思いっきり名指し)。われわれも全体的にどんな投資バランスを持って体験価値を上げるか、研究している。
7月以降、関係役員とともに、USのディズニーにいき、体験価値を上げるかを打ち合わせしている。時期を見てしょうかいできるころがくるので、お楽しみに。
上西氏補足:
ゲストの方々の満足度を高めていく中で効率性と、3年以上先を見据えて投資していくという考え方が大事。単年度ではなく。経営的な視点から。一番大事なのはパークにお越しになられたときに、楽しい場所であると認識してもらうことは担保しなくてはならない。それをもとに価値向上を。
長期としては、事業開発への投資を考えた上で、投資配分を考えていかなくてはならない。
●質問その2:
食のコンプライアンス違反があった。過去に何度もあったのに学んでいない。某牛乳会社はつぶれた。こうなるとOLC株が紙切れになってしまう。この再発防止策を説明してほしい。
上西氏が直接回答。
お騒がせした。不祥事を心からおわびする。過去に賞味期限切れを何度かやってしまったことは事実。その都度原因追及をして、二度と起こらないように対策を立ててきた。
今回の件は、週刊誌に掲載された内容を元に質問したのではないかと思うが、一方で今回の内容は食の安全性について書かれていたが、誤表記の部分は反省しているが、食の安全性の部分は、見解がまったく異なっている。このような記事が出ることは大変怒っている。食の安全部分については出版社に抗議している。安全面に関しては徹底管理している。ぜひ株主様、ゲストの皆さまには安心してほしい。
今後の対応は。プロセスの見直しを行う。
●質問その3:
ホテル事業について。3月下旬にブライトンホテルを買収し、傘下にいれたと思うが、蓼科のホテル(会員制だったもの)、大阪にあると思うが、それを傘下におさえた目的はなにか?大阪進出があるのか?
高野取締役が回答:
ホテルを担当しています。今回のブライトンコーポレーションの買収ですが、パートナーホテルは当社の事業を生かせる部分であるため、これまで以上に期待できる部分。京都ブライトンホテルは安定的な観光市場の中で、OLCの知識を生かせる。これらが理由。
蓼科については、今回買収対象外。
大阪については、MRHでも活用していきたい。
●質問その4:
えーっとね。経常利益がここまで大きくなっているのに、株主への記念品がなくなった理由を教えてほしい。
回答は鈴木取締役から。
総務を担当する鈴木です。これまで株主総会への記念品(フードバウチャー)を配布していた。今回から廃止するという結論に達した。これの経緯は、10万人を超える個人株主がいる。全国各地におり、なかなか東京では参加できない株主も多い。全体の公平性をみたとき、記念品配布は取りやめるべきという結論に達した。ご理解ください。
●質問その5:
朝のテーマパーク入場の件について。自分は埼玉県に住んでいて、ディズニーに早く来たいので朝2時にクルマできている。ゲートのところで1,2番目になるのだが、ディズニーホテルに泊まっているひとが先に入場する。どうしてもホテルの人が先。ホテルの人も大事だとは思うが、遠くからくるゲストも大事にして欲しい。
運営担当のこうのべ取締役から回答。
いつもパークをご利用いただきありがとうございます。ハッピー15エントリーとして運営している。ホテルをパークと一体として楽しんでいる方への施策。今後ともパークの皆さまに平等な体験をしてもらうように考えているが、この施策も理解してほしい。
●質問その6:
昨年株主総会において、パークの全面禁煙を提案した方がいました。その際は全面禁煙は難しいので分煙を徹底する、という回答だったと思う。その後どのような状況か教えてほしい。
こうのべ取締役から回答。
喫煙者とそうでない人の双方に配慮した施策をしている。両パークで計5個所の屋内喫煙所を設置。計10個所の屋外喫煙場所を撤去。今後も分煙化を進める。
●質問その7:
年に3,4回孫を連れて家族でパークに行っている。孫からの質問。
食事の面で不満。お昼に家族そろって食べられる場所が少ない(混雑の意味で)。もっと気軽に食べられる場所を増やすことは検討いただけませんか。
黒川執行役員からの回答:
飲食部門を担当する黒川です。まずはおわび申し上げます。ご指摘の点については当社としても改善の必要性を感じており、過去からお店を増やす、ワゴン販売の数を増やすようなハード的な改善を推し進めている。ソフト面では一部レストランで予約を受けるようにしている(プライオリティシーティング)。なるべくゲストの待ち時間が少なくなるように工夫している。
今後は利用状況を把握した上で、より快適に食事ができるよう改善を進めていく。
●質問その8:
記念品がなくなったことについての追加質問(質問4とは別の方)。
ランドの中でしか使えないのでしょうがないが、今日は私は有休を取って、交通費もかけた。インターネットだとギフト券がもらえたりする。それは総会に出る人を減らしたいというような意図があるのではないかと思ってしまう。
鈴木取締役から。
まず出席ありがとうございます。まずは株主全体の公平性から、という点。株主総会には多くの方に参加いただき、対話の場として運営をしていきたいと考えている。従来にも増して、多くの株主に参加していただける環境を作りたいと思う。何とぞご理解のほど…
上西氏からの補足:
決して株主総会参加者を減らしたいといいとがあるわけではない。インターネットでの議決権行使での抽選ギフトカード配布については、株主総会での本来の大きな目的である決議事項の株主様の理解が企業側にとって大切なこと。いままでは郵送で議決権行使書を集めていたが、インターネットを使うことにより多くの方に行使してほしいために、活性化してほしいためにやっている。
●質問その9:
株価上昇ありがとうございます。が、災害対策についてが不安。どうなっているのかを説明してほしい。駐車場は液状化があったが、パーク本体は影響が少なかったのはすばらしい。ただし、アクセスが悪くなればゲストが来なくなる。東京湾がどうなるかも分からない。細かな数字は別として、例えばパークが休園するとして、どのくらいの長さならば耐えられるのかなどの情報が欲しい。
高橋執行役員から回答。
経理担当の高橋です。この質問は私どもでも懸念している事項。3月11日の東日本大震災においても、パークは被害はなかったが、双方パークがのべ81日間の休園を余儀なくされた。従前より資金を蓄えていたが、消費マインドの低下、アクセスの寸断から休園を余儀なくされたときに対する対策が、地震リスクファイナンス。
通知33ページに主要借入先、RMサービスに500億円。これが震災後借り入れたもの。超長期(60年)のローンで、どういう風に使うかというと、地震が起きるとまず最初に現金が必要となし、これに充当するもの。これは6カ月間の運転資金として考えている。
●質問その10:
犬を連れて、ペットクラブにお世話になっている。開園から遊ぶには犬を前日に預けなくてはならないし、閉園まで遊んでいると、次の日に引き取りに行かなくてはならない。ペットと一緒にお泊まりするというホテルのプラン(難しいとは思うが)など、パークのペットホテル開設など、なにかプランはないか。
こうのべ取締役からの回答:
私も犬を飼っている。が、現在のところペットホテルの計画はない。
●質問その11:
目が悪く白杖をついてパーク内を歩いている。パーク内でのキャストの対応が人により違う。プライオリティシーティングなど車いす、ストレッチャー受付の注意事項はあるが、白杖をついている人間に対してはあまりケアがない(段差があるところを案内されるなど)。そこを改善してほしい。
長島執行役員から回答。
従業員教育を担当する長島です。来園いただいた際に不自由な点が申しわけない。すべてのお客様はVIPである、というディズニーの精神に則り、施設、運営の両面で配慮している。教育にさらに力を入れていきたい。今後もゲストの皆さまにハピネスを届けられるよう、運営する。ご理解ください。
●質問その12:
パークの休憩所が少ないのではないか。暑さ対策としても必要かと思うので、検討ください。
佐藤執行役員から回答。
まさしく先ほどの「どうやって集客するために投資するか」ということにくわえ、パーク内の暑さ、寒さ対策は重要と考える。高齢者対策も含め、集客面だけでなく,来園したすべてのゲストが心地よく、長い時間楽しんでいただくための場所をつくることは戦略の中核。
ベンチなどは相当数増やしているが,今後もディズニー社と協同で研究開発の中の1つとして進めている。報告できるときに報告させていただく。
●質問その13:
1月4日に東京ディズニーシーに行った。トイ・ストーリー・マニアのファストパスが取れず並んでいた。7時間待って、あと20人くらいのところでシステム調整で乗れなかった。
7時間待ってシステム調整で止まるのは…。よく止まるアトラクションについては、7時間待ちをさせずに、並ばせる時間の上限を設定すべきではないか。
こうのべ取締役からの回答:
トイ・ストーリー・マニアは非常に待ち時間が長くなっている。安全に効率よく運営し、あまり待たないようにしていく。また、システム調整もないようにする。
ゲストの皆さまの心情を考えると、並ばせる時間の上限は運営上、設定するのは難しい。ご理解ください。
●質問その14:
静岡在住、東京ディズニーリゾートにはよく通っている。若いころの嗜好から代わり、パークの回り方が変わっている。園内の雰囲気を楽しんでいる。
ガーデニングなんかをやっているのだが、その中で園内に植えられている植物類に興味が出てきている。キャストによく尋ねるのだが、あるとき聞いたときにはたまたま植栽管理の方がお休みだったのか、30分くらい回答がない。その点はまあいいとして、できれば、さりげなく植栽に植物の名前を付けてくれはしないか。
菊池取締役から回答。
技術を担当する菊池です。お花を愛でていただいてありがとうございます。たくさんの植物があり、イベントの度に花を植え替えている。1年中植えているものは名前を付けてお知らせすると言うことはしている。なるべくディズニーとしてテーマパークのデザインを考えながら。貴重なご意見ありがとうございました。
●質問その15:
取締役選任の10名、新任の1名に関してお聞きします。
みずほ銀行からの方(片山氏)が候補者として上がっているが、その理由は?
上西氏からの回答
みずほグループから候補者として。たしかにみずほとは関係があるが、それが候補者の判断と言うことになるわけではなく、能力、知識、実績から、オリエンタルランドグループの成長に貢献されるかどうかを注視して選定している。その基準に合致していること、また銀行という異なる外部のフィールドでの視点を経営に組み込んでいくための判断。それが推薦の理由。
●質問その16:
名古屋から来た。今年も4月15日に家族でパークに来た。その中で気になったのは、記念グッズを楽しみにしてきたのだが、1つずつのグッズがどこにあるのか、買うときにキャストに聞いても対応がまちまちだった。名古屋から来ているし限られた時間の中で楽しみにしてきているので、記念グッズ一覧表などを作ってほしい。
すみもと執行役員から。
商品を担当するすみもとです。十分なご案内ができなかったことをおわびいたします。
今回の30周年グッズにつきましては、大変多数のラインナップがあり、すべての商品リストをWebでも開示できていない。最初にやらねばならないのは、私たちキャストが把握し、回答できるよう教育しなければ行けないと反省している。大きなイベントの商品については、大きな店舗に多くのグッズを集めているが、キャストに支持を徹底できていないと反省。キャストの中で案内を専門にするひとを店内にあて、積極的に紹介するという役割のキャストを作っている。このような取り組みから、迷惑をかけないように努める。
●質問その17:
先日の株主優待券で東京ディズニーシーに行った。蒸し暑い日で混んでいたので並ばないところに行こうと思ったが、スタンバイ100分以上がほとんど。そのとき気付いたのは、施設によって行列が日なたであり、アトラクションに差があるのでは(主にストームライダー)。対策はあるか?
佐藤執行役員からの回答。
各運営セクションで待ち時間の状況を報告、把握している。今回の件は、再度社にもどって、現場に見に行って確認する。ほかにもそういう場所があると思うので、手当てできるかどうかを判断する。貴重なご意見ありがとうございました。
上西氏からの補足。
雨対策、天候対策はゲスト体験に大きく影響を及ぼしていることは認識している。その点を改善できるようにする。
●質問その18:
配当性向について。2,3年前に120円になっているはずが、やっと今年120円になった。記念品がなくなったのが公平性を保つためといっているが、本来株主を喜ばせるのは配当だ。それが今回のレポートでは今後のことがなにも書かれていない。売買ではなく、株を保持していることで儲けさせてもらいたい(会場拍手)。株主を喜ばせるために、今後どうなるのかというのを教えてほしい(記念品なんかはなくなってもいい。それ以外でなにができる?という意図)。
上西氏からの回答。
株主様に投資していただいているので、企業価値を上げることが重要だと考えている.OLCの持続性のためになにができるかを考え、やり抜いていくこと。これにより会社の価値が上がることが必要。
2013中期計画の中ではいくつかの目標を立てている。キャッシュフローの最大化など。これがクリアできるのが確実視されている。あわせて配当についても、本中期計画中では事業を行う中で、コア事業をしっかりするための投資、基盤強化に充当するということを述べている。株主に対しては配当、利益還元をする。それらのバランスを取りながら運営する。
配当については、オリエンタルランドの成長をどう描くのかを検討中。そういう発表の中で配当についてもあらためて述べていきたい。現時点では企業価値を上げる、配当は安定的におこなうようバランスを取って運営。
●質問その19:
OLC上場以来の株主。以前はベイNKホールなどで株主総会をやっていたが、県外から来る方にとっては幕張メッセは遠いのでは。また浦安でやってもらえないか? 東京ディズニーリゾート内ならば新たな発見もあるかも。
鈴木取締役から。
総務担当の鈴木氏。開催の可能な場所、収容人数を勘案しながら場所を選定している。過去にはNKホールで開催できたが、現在はない。千葉県の企業であるということから、千葉県内でやりたいと考えている。今後は株主状況、ホールの状況をみて最適な場所を選定する。
●質問その20:
家族でパークに行く。家族に目が悪い人がいるので、アトラクションのなかが暗いとちょっと段差が怖い。ボートライドなどは、段差のため乗ること自体がむずかしい。そのため、アトラクションに乗るのはいやだ、ということになる。その点の対応がなにかないか。
菊池取締役からの回答:
アトラクション体験の際にご不便をおかけして申し訳ない。条例に沿った設計をしているが、まだまだ改善すべき点が多々あることを認識している。この方針は今後も継続したい。高齢者に向けた対策は重要視している。ウェスタンリバー鉄道やシンドバッドなど、車いすのままのれるような形にしている。今後も対策を続ける。
(あと2名で終了)
●質問その21:
以前ワールドビジネスサテライトでキャストのサンクスデーの様子が映った。普段「走らないでください!」といっていたキャストの方々がオープンダッシュしていた(会場内苦笑)。キャストのモラルについて教育面でコメントは。
上西氏コメント
まずは申し訳ありません。モラル面での教育はどうなっているか、という質問でよろしいでしょうか。→OK
高野取締役:
まず、サンクスデーのなかでキャストがパーク内で走っている映像が流れた券について、モラルがどうなのかという点が懸念されているかと思いますが、朝礼や冊子などで繰り返し教育している。常に新しいキャストがやってくるので、毎回モラル、マナーについては従業員に伝えている。
サンクスデーについてはやる気育成のために開催している。引き続き教育を怠ることなく進める。何とぞご理解ください。
●質問その22:(最後)
まず株主の方へ。パークにいって私はこう思いました、という質問はいかがなものか。株主総会でそういう個人的な質問はせず、別の窓口に行ったらいかがでしょうか(会場内拍手)。そういう質問に壇上の方々が答えているのはお互い時間の無駄。
質問のハードルを自ら上げましたが、天候について。天候に恵まれたので利益が上がったというコメントだったが、天候が悪いときには売上高が下がるということ。雨の日でも楽しめるという対策は何かあるか。雨だから行ってみたい、というようなイベントを企画すべきではないか。とくに風のリスクが高いので、風が吹いているときでもできるエンターテイメントをやるべきではないか。
田丸取締役から回答
天候が悪いときにショーがキャンセルされ、楽しみが半減してしまう。悪い天候をプラスに使って集客ができないかという話は,まさにその通り。雨、風などの天候要因でショーキャンセルがあったが、2008年からのパレード(ジュビレーション!以降)では、雨が降ってもパレードができるように(豪雨は別)考えてきた。30周年のパレードでも、危険がない範囲で雨が降っていても実施する。ただしダンサーは滑るのでカットせざるを得ないが、当初の想定にあわせ雨でもやるという試みを続けている。
東京ディズニーシーは海側に開口部があるので風が強い。ショーを作る時に、部分的にカットする部分はあるが風に強いショーを作るという点が、クリアすべき課題としてエンターテイメントプログラムを考えている。
雨については、雨が降ったら割引するようなショッピングセンターがある。パークで雨の時のイベントを計画できるか、イベント計画のなかで反映できるか考えていきたい。
質問は以上。
12時15分 議案の採決
第1号、第2号ともに賛成多数で原案どおり承認、可決。
新任の片山取締役の紹介があり、以上で株主総会終了。お疲れさまでした。