どこに行ってもブルータスが早売りしてないのでこっちを買ったら大正解。
文藝春秋2013年7月号に、佐藤正明氏によるインタビュー「ディズニーランド デフレに負けない集客の秘密」として、オリエンタルランド社会長の加賀見俊夫氏インタビューが10ページ掲載されています。佐藤氏の鋭い視点で斬り込んでいる点がいくつかあります。ロイヤルティー率や契約期間の話なんかも興味深いものでした(大筋では東京ディズニーランド、東京ディズニーランドができるまでを追うお話で、「海を越える想像力」をなぞるもの)。
おおっ、と思ったのは、今後30年のあり方については来春までには方向性を出す、それも方向性は加賀見氏が出すが各論は社長の上西氏だ、と述べた点と、佐藤氏による「OLCを退職した社員がTDRの経営やサービスに対して書いた本が売れ、講演も盛況です」というお話に対する加賀見氏の回答。この2点だけでもこのインタビューのために文藝春秋買ったかいがありました。日本におけるディズニーノウハウ本を買う前にこれは読んでおいた方がいいと思います(個人的におすすめできる最近のOLC本は「ディズニー そうじの神様が教えてくれたこと」くらいかなあ、と思います)
追記:2013年6月18日
全文がWebで掲載されました。2013年9月9日までの限定公開です。
上記該当部分を引用します。
佐藤 OLCを辞めた社員がTDRの経営やサービスに関して書いた本が売れ、講演も盛況です。
加賀見 在職中の社員がTDRに関する本を書くことは基本的に禁じています。ノウハウが外部に流れる恐れがあるからです。辞めた後に書いた本も認めておりません。大半は経営の本質を理解せず、部分部分の現象を書いているので、全てが真実とは言い難い。
佐藤 しかし需要はあります。新規事業としてセミナー事業を始めたらいかがですか。
加賀見 実はやりたい社員もいるので、検討に値します。
佐藤 いずれにせよ「ポスト30年」の方向性は、加賀見さんが出すのですね。
加賀見 方向性は私が出しますが、各論を決めるのは社長の上西京一郎君です。