最初にお断りしておりますが、今回の発表に関する詳細も出ていない状態で、かつ私は専門家でも何でもないという前提で、mtakeshiの妄想をお楽しみください。
【ニュース】千葉県浦安市は「東京ディズニーシー」に隣接する東京湾の海域を囲む形で堤防を作り、その中に岩手県と宮城県の被災地で出たがれきを焼却せずに埋め立て土を盛って広大な公園として整備するというこれまでに例のない構想をまとめ、受け入れの実現に向けて国と協議を始めました。#nhk
— NHK@首都圏 (@nhk_shutoken) June 5, 2012
【ニュース】しかし堤防の建設には多額の費用がかかるうえ、事前に環境への影響を調べる必要があるなど、実現には課題があります。浦安市の松崎市長は「同じ被災地として、東北の復興に少しでも貢献したいと提案した。ハードルは高いと思うが国に事業化を働きかけたい」と話しています。 #nhk
— NHK@首都圏 (@nhk_shutoken) June 5, 2012
これを見て「すわ第3パークか!」という意見も。個人的にはオリエンタルランド社からの正式な声明がないうちは、確実に、絶対にOLCが手を出すことはないと考えています。
理由になりそうなことその1:工法の問題
東京ディズニーリゾートが震災の影響で閉園した時のプレスリリースを引用します。
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東京ディズニーランド /東京ディズニーシー の 建物、施設について 液状化対策を講じていたことで、東京ディズニーランド/東京ディズニーシーでは、平面駐車場の
一部区画を除き、液状化現象は発生しませんでした。これは、東京ディズニーランド/東京ディズニーシーは建設時に液状化対策として、敷地全体を約10~15メートルの深さまで地盤改良を行っていたことによるものです。
地盤改良は主にサンドコンパクションパイル工法と呼ばれる工法でおこなっており、締め固めた砂
の柱を一定間隔で地中に造成することで地中の密度を高めています。
これにより、地中の密度が高まり、液状化に対抗することができます。
要するに、この「サンドコンパクションパイル工法」が、市街の状況とTDRの運命を分けたわけです。ディズニー/オリエンタルランド/株主としては、この工法を超えるものでないとその上にパークを作るというリスクを負うわけにはいかないでしょう。
今回、まだ詳細は出ていないものの、がれきをそのまま使う、ということを強調しています。よって工法についての確証がない状態(浦安市からの説明がない状態)で、ディズニーのテーマパークが進出をすることはありえないと考えています。「埋め立てた土地ができたからパークが作れる」は震災以後の日本では困難でしょう。
理由になりそうなことその2:投資額の大きさ
広さ的にはまあパーク造成できそうなエリアかなあとは思いますが、そうなるとそこにどうやってゲストを運ぶか、ということが重要です。
位置的にはタワー・オブ・テラーの裏で、さすがに東京ディズニーシー・ステーションからは歩きづらい距離。そうなると1駅作るか、イクスピアリからの支線をもう1つ作る必要があるでしょう。それを考えると、相当大きめな投資になります。その承認を取るまでがれきは待ってくれないでしょう。
理由になりそうなことその3:風評被害対策
今回の埋め立てについては、当然安全性はクリアした上で実現となるはずです。が、科学的根拠のない風評被害をどうおさえていくか。これはディズニーが進出する/しないにかかわらず、浦安市がどう対応するか注目です。
ともあれ、これはオリエンタルランド社の株主総会でまっさきに同社の対応方針を聞かなくてはならない案件。第3パークの進出条件がはっきりするかもしれません。限られた質問枠にちゃんと出てくることを期待します。というか今回の株主総会は行かなくては。