マーベルはディズニーパークには来るの? に対するロジカルな“現実”

 英語が読める人は原文を読んだほうが絶対にいいです。ジム・ヒル氏のエントリ。

LINK: Why For aren’t the Marvel characters appearing in any of the Disney theme parks yet?

 ジム・ヒル・メディアの「Why for」シリーズ最新作は、マーベルキャラクターはなんでディズニーのテーマパークに来ないの?という質問。これに対して、ジム・ヒル氏が実に論理的に解説しています。

 まず、アベンジャーズのプロモーションで、フロリダはウォルト・ディズニー・ワールドのモノレールがアベンジャーズにジャックされたニュースがありました。

'The Avengers'-Themed Monorail

 私も知らなかったのですが、今回のアベンジャーズモノレールはEPCOT線には入らず、セブンシーズラグーンを周回するラインのみの運行だったそうです。その理由は2つあります。

 1つ目はモノレールの構造。ウォルト・ディズニー・ワールドには2つのモノレール線があります。1つは最初にできた、マジック・キングダムとホテル群、トランスポーテーション&チケットセンター(TTC)を回る周回線。そしてTTCとEPCOTを往復する支線があります。EPCOT支線はパークの中をぐるりと回って駅につくという構造になっています。

LINK: Walt Disney World Monorail System – Wikipedia

 2つ目はウォルト・ディズニー・ワールドにほど近い、ユニバーサル・オーランドの存在。第2パークであるアイランド・オブ・アドベンチャーには、ディズニーに買収される前にユニバーサルと契約した「Marvel Super Hero Island」が存在します。大阪にあるスパイダーマン・ザ・ライドのオリジナルがあるところですね。

LINK: The Amazing Adventures of Spider-Man® | Universal’s Islands of Adventure™

 実はこの契約には、「半径250マイルのエリアにおいて、テーマパークでのキャラクター使用を独占する」という条項があるそうです。マーベルがディズニーに買収されたときも、ユニバーサルは「テーマパークでの使用は今後も問題ない」と即座にコメントを出したことを思い出します(参考:どうなるユニバーサルスタジオフロリダのマーベルスーパーヒーローアイランド→変わりません)。

 ここでモノレールの構造に戻ります。EPCOT支線は「テーマパークの中に入る」というのが大きな特徴。そのためにこの支線は「テーマパークの一部とみなされる」可能性があります。アベンジャーズモノレールが支線に入れない理由は、マーベルとユニバーサルの間にある契約に縛られているから、というのがジム・ヒル氏のエントリで解説されていました。

 そうなると、ディズニーパークでのマーベルキャラクター登場は絶望的…なのですが、実はアナハイムのディズニーランド・リゾートでは2009年のマーベル買収時にこの契約自体を修正する権利を得ており、アナハイムにおいては契約上マーベルキャラクターを登場させることができます。しかし、アナハイムには「マーベルキャラクターが存在できるエリアがない」という大問題がある、とのこと。確かにアイアンマンやスパイダーマンですと都会/ニューヨークなどですが、ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャーには合いません。

 ジム・ヒル氏は上記を述べ、それでもまだ道があるかも、としています。おそらくこの秋以降に発売されるであろうアベンジャーズのDVD/Blu-rayにヒントがあるのでは、と述べるとともに、アナハイムのパークにおいてはキャラクターのグリーティングは可能性があるとし、Disney Auditionsを注意深くウォッチしていれば、そのうちソーやキャプテン・アメリカの募集がかかるかも?としています。


 以上がジム・ヒル氏のエントリの抄訳ですが、契約条項が日本にも影響があるのかが大変気になります。東京と大阪ですと250マイル以内の条件に引っかかっている上に、アナハイムと同じくマーベルキャラクターがいる場所が地理的にも知名度的にもない、というのが問題。ひょっとしたら香港や上海ならありえるのかもしれませんね。

追記:2013/10/08

香港ディズニーランドにアイアンマンのアトラクションが2016年末にオープンすることが正式に発表されました。

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追記:2014年9月12日

2014年8月に開催されたイベントを。ウォルト・ディズニー・ワールド内にもかかわらず「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のキャラクターが登場したことから、ユニバーサルスタジオとの契約は、新しいマーベルキャラクターたちには適用されないことが分かります。その点からパーク&リゾーツ部にとって、このガーディアンズ・オブ・ギャラクシーという映画は大変重要な立ち位置になると考えられます。

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