日本科学未来館「アナグラのうた」がすごい

ディズニー(2013年以前の記事)

 ディズニーじゃありません。が、これはいつかどこかで交差する。

LINK:アナグラのうた

 お台場、日本科学未来館にて常設展示されている「アナグラのうた」を体験してきました。昨年夏にオープンし、地味ながら話題になっていることは知っていましたが、これはとにかくすごかった。

 正直上記の動画を見たときはどんな宗教ソングだよと思ったのですが、実際体験したら驚きの連続でした。この常設展示は「空間情報科学」を学ぶためのもの。空間に存在する“もの”を把握し、そこから位置や形、音、変化などの“情報”を取り出すという、言葉にすると簡単ですが大変難しく重要なもの。その空間情報科学を大変分かりやすく体験できる施設になっています。

 まず、入場したら自分の名前を入館証にひも付けます。このアナグラに入ると、自分の足下に「ミー」と呼ばれるマーカーがついてきます。すでにあなたの位置が“情報”として認識されているわけです。プロジェクション+インタラクティブです。

 驚くのは、このエリアに入ってきてからの“情報”がすべて記録されていること。それらは教授たちが残した機械(このエリアは1000年以上経って、人類がいないかもしれないという未来という設定)にアクセスすることで可視化できます。その可視化の方法がまたすごくて、プロジェクションによって「見え」たり、はたまたそれらが歌になって「聞こえ」たりします。このアイデアがすばらしい。脱帽しました(演出は「巨人のドシン」「ディシプリン」のゲームデザイナー飯田氏)。


 さて、なぜこれをdpost.jpで取りあげたのかというと、ディズニーもテーマパークでこのようなインタラクティブアートを積極的に取り入れているからです。

 まずはウォルト・ディズニー・ワールド、マジック・キングダム版のホーンテッドマンション。同名アトラクションではありますが、マジック・キングダム版はひと味違います。昨年導入されたインタラクティブキューでは、オルガン型墓石を触ると音が出るなどのリニューアルを行いました。

 また、EPCOTのソアリンでは、本家カリフォルニア版にはないインタラクティブなゲームがあります。

 こちらはマジック・キングダム版プーさんのインタラクティブキュー。

 さらに、マジック・キングダムのピーターパン空の旅でも、現在行われている改装明けになんらかのインタラクティブキューが導入される、という非公式の情報があります。

LINK:Peter Pan’s Flight Officially Receiving An Interactive Queue | WDW News Today

 おそらく、仕組み上ヒントになるのは、今回の日本科学未来館「アナグラのうた」や、東京ディズニーランドにオープン予定の「グーフィーのペイント&プレイハウス」だと思います。舞浜の外にもいろんなものがあるんだなあ、と再度実感しました。3Dプロジェクションマッピングも舞浜以外でいっぱい使われてますしね。

LINK:アナグラ座談会:そしてゲームクリエイター・飯田和敏は「カネ乙!」と言った――「アナグラのうた」を作った男たち (1/3) – ねとらぼ

LINK:日々是遊戯:ゲームクリエイター・飯田和敏氏が演出を手がけた、日本科学未来館の新展示「アナグラのうた」を体験してきました – ねとらぼ

日本科学未来館の「アナグラのうた」、上記座談会記事によると、常設展示ではあるものの5年間の期間がついているようです。だいたい気になってるうちに5年たって行きのがすと思いますので、ぜひ来週行ってください。