意外な展開か、それとも順当な戦略か。
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今日2月1日、ディズニー・ジャパンとNTTドコモが提携し、ドコモ内の新ブランド「Disney Mobile on docomo」を発表しました。これまでのディズニー・モバイルは名称を「Disney Mobile on Softbank」とし継続、どちらのブランドも女性をターゲットにした商品/サービス展開を行います。
Disney Mobile on SoftbankはMVNOという業態で、ソフトバンクモバイルの回線を再販売する独立したキャリアでしたが、今回のはドコモの1ブランドですので、現在ドコモ回線を契約している人は機種変更でディズニー・モバイル端末を持つことができるのが一番の特徴。以前の場合はたとえソフトバンク契約を持っていてもMNPでしか移行できませんでしたので、この点のハードルは低いです。on Softbankはすべてシャープ製端末でしたが、on docomoは富士通(といっても現在のFは富士通東芝モバイルコミュニケーションズで今回の端末も東芝レグザフォンベース)とパナソニックの2つのベンダーから端末が登場。今後のバリエーションが期待できます。
また今回のon docomoではサービスが大変充実しており、動画配信サービスが基本的に無料(パケット代のみ)。さらに東京ディズニーリゾートオフィシャルスポンサー(ジュビレーション!およびファンタズミック!)であることから今年春以降にパークとの連動特典も予定されているとのこと。この点はパークとのつながりがないソフトバンクにはなかったもので、おそらく関東圏では一番期待されていたもの。取得できるライブ壁紙もon Softbankでは海外パークのもののみでしたが、on docomoでは名称は微妙に変えているものの東京ディズニーランド版エレクトリカルパレードになっているなど、より日本のディズニーファン向けになっています。
私個人の考えるon Softbankの利点はただひとつ「@disney.ne.jp」のメールアドレスのみ。on docomoでは「@disneymobile.ne.jp」というWebメール(プッシュなしでフェッチのみ)が使えるようですが、このドメインでは使わないでしょう(on docomoはSPモードメールが使えますのでdocomo.ne.jpはそのまま使える)。ヘタすると現在ディズニー・モバイル(on Softbank)の人がMNPでドコモに移行するレベル。
ということで、MVNOのキャリアとして動いていたディズニー・モバイルが1つの強力なブランドとして変化したことはけっこうな衝撃。特に唯一iPhoneを持っていないドコモが、サービスで勝負する端末を出してきたことで市場がどう反応するのか楽しみです。
だからもうDimoのことは許してあげるべきだと思います。