本日より通常更新予定です。旅行記はそのうち(2023/03/28)

デジタルコピー始めました

ディズニー(2013年以前の記事)ピクサー・スタジオ

US版WALL-Eには「DisneyFile Digital Copy」が選択可能 – dpost.jp(2008-10-26)の続報。日本ではとうとう来週公開のWALL-Eですが、アメリカではすでにDVDとblu-rayが発売となっています。さらにディズニー長編アニメーション/ピクサー作品として初めてのデジタルコピー対応作品でもあり、個人的にも注目していました。ということで、デジタルコピーがどんなものかをレビューしましょう。

従来、DVDやblu-rayを購入してもiPodなどで見ようと思ったら、iTunes Storeにてあらためて購入するか、DVDからリッピングするしかありませんでした。リッピングはバックアップとみなして合法だ、いやコピー防止策を回避しているから違法だといろいろな意見がありますが、すでにパッケージとして買った映画をもう一回iTSで購入というのはなんとなく腑に落ちないこともあり、かといってなにもしなければ(スタジオから見て)違法な手段に流れるのも問題です。そこで各スタジオはこの問題に対して、「デジタルコピー権」で対応を始めています。

これは通常のパッケージに加えポータブルデバイス向けのフォーマット(m4v,wmv)の作品を添付した形態での販売形式となります。WALL-Eの場合、通常のblu-ray2枚組は$35.99(amazon価格$24.49)、デジタルコピー付きが$40.99(amazon価格$24.99)でその差5ドル(というかamazonだとなぜか差がない)、iTSで買うと12.99ドルなのでお買い得であり、事実amazonではデジタルコピー付きの方が売れています。当たり前だけど。今回のWALL-Eのデジタルコピー版は字幕(CC)なし、チャプター付きという形になっており、普通に見る分には問題ありません(以前購入したEnchantedのiTS版はCCはあるけどチャプターが入ってなかった)。

なお、amazonにはデジタルコピー付き作品のコーナーもできており、想像以上にこのデジタルコピーが浸透しているのが分かるかと思います→Amazon.com: Digital Copy: Movies & TV

必要なものは?

はいここから実践編。スタジオによって違うようですが、多くのスタジオ(ディズニー含む)はiTunesもしくはWindows Media Playerが必要です。自分はMacでしか試してないのでiTunes側しかやってません。そしてiTunesの場合、アメリカのiTSアカウントが必要です。

で、実は意外だったのはBlu-ray再生環境は不要であること。当初のデジタルコピー(その当時はマネージドコピーって表現でしたが)は、Blu-rayディスクの中にあるデータをiPodなりPSPにコピーできる、課金はBlu-rayプレイヤーからオンラインで、という夢を語っていたようですが、結局PCにある環境を使ってダウンロードもしくは取り出し、という形に落ち着きました。WALL-Eのデジタルコピー用ディスクは通常のDVD-ROMで、動作を見ているとiTunesで認識→iTSにログイン→印刷されたRedeemコードを入力→DVD-ROMからiTunesライブラリにコピー、という流れです。ちなみに別途Matrixトリロジーのボックスを買ったのですが、こちらのデジタルコピーはiTSからのダウンロードという形でした。配布形式はスタジオによって違うみたいですね。そもそもこのデジタルコピーはBlu-ray特有のものではなく、DVDに権利がついているものも販売されております。

日本からでも利用できるの?

「アメリカのiTunesアカウントがあれば」利用ができます。このアカウント取得がちょっとトリッキーで、日本人が普通にこのアカウントを取るためには、アメリカのiTunesギフトカード1枚と、アメリカの住所が必要です。ギフトカードではなくたまに行われるペプシとかコカコーラの1曲プレゼントのコードでも大丈夫だと思いますが、とにかくチャージ額が必要、ということになります。

そしてアメリカの住所、これは「適当でもよい」というサイトもいくつかありますが自己責任で。このときばかりは半年オーランドに住んでてよかったなと思いました(本当はNGなんだろうけど、その住所で免許とかSSNとか持ってたりして…)。

「高精細のBlu-rayを持っていながら、VGA以下の画面で見る意味はあるの?」と言う方もいるかと思いますが、正直手軽に見られるデジタルコピー版のほうが使い勝手は上なのではないかと個人的には思います。よし見るぞ!というときはBlu-rayで、あのシーンのセリフなんだったっけなーというような資料としての利用はiTunesで、という使い分けがたった5ドルで確保できるならば今後は確実にデジタルコピー付きを選びます。

アメリカのアカウントが大きなハードルなので万人に勧めることはできないものの、リージョン1のDVDを再生するよりは簡単。今後のディズニー作品の公開スケジュールが本国よりも半年以上遅れ=日本公開よりもBlu-ray販売のほうが先、というのが少なくとも2010年までは解消されないと思いますので、Blu-ray再生環境よりも先にアメリカのiTSアカウント確保をお勧めします。

余談1

アメリカとリージョンが同じになったBlu-rayですが、むしろここよりもリージョンが異なるUK市場がほとんどリージョンフリーソフトで、かつ日本語字幕・音声が含まれて販売していることの方が注目だったりします。マンマ・ミーアのUK版Blu-rayで泣き笑いしました→輸入盤DVDオンラインショップ:DVD Fantasium : Title List

余談2

最近知ったのですがヤフオクでもアメリカのiTunesギフトカードが異常な安値で売っているようです。が、どうもクレジットカードのショッピング枠換金に使われているようですので、手を出さない方が無難。ブラックなカードで買ったコードであることを指摘され、iTSアカウントごと無効にされることもあるっぽいことが2chに報告されてました。

タイトルとURLをコピーしました