5分で分かる「日本のディズニー」

最近日本の「ディズニー」に関するニュースが多く、結構混乱している人が多いのでこれを機会にまとめておきます。

日本で漠然と「ディズニー」という言葉を発している場合、多くは「東京ディズニーリゾート」と「ウォルト・ディズニー・ジャパン」のどちらかを差しているのではないでしょうか。アメリカの場合は当然ながらウォルト・ディズニー・カンパニーとその子会社というものを差すと思いますが、日本はちょっと特殊。

まず、より身近な東京ディズニーリゾートのほうを。こちらの方は実際の運営会社はオリエンタルランド社(OLCなどと略されます)で、関連するホテル群や舞浜リゾートライン、OLCライツ・エンタテインメント社、ディズニーストアを運営するリテイルネットワークス社などはオリエンタルランドグループになります。こちらの株主構成は株式・株主情報によると京成電鉄や三井不動産、千葉県などとなっています。ここで注目して欲しいのは、この中にいわゆるウォルト・ディズニー・カンパニーがいないこと。あくまでOLCはディズニー・エンタプライゼズ・インクとのライセンス関係はあるものの、資本関係は結ばれていません。

そしてもうひとつのウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社、こちらは米ディズニー本体の子会社であり、グループ会社としては映画配給を行うウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャー・ジャパン(旧ブエナビスタインターナショナルジャパン)やビデオ・DVD販売のウォルト・ディズニー・スタジオ・ホームエンタテインメントなどがあります。そのほかにもディズニーのライセンシング事業を担当しています。パークとディズニーストア以外の「ディズニー」はこちらの会社のことを差していることが多いです。

つまり、日本においてはテーマパーク事業に対し、米ディズニー本体は直接的な影響を与えておらず、かなり独立性が高いといえます。よって、米ディズニー本体もしくはウォルト・ディズニー・ジャパンが何かをしたとしても、それがそのままテーマパークで反映されることは無いのが現状です(もちろん、双方にプラスであれば何らかの契約の元実行されることはあると思いますが)。事実、米ディズニーが全世界で展開するパークイベント「The Year of a Million Dreams」も日本だけ対象外っぽく展開されている様子がうかがえます。

ちなみにネットでいつもネタにされる創価学会のネタ。これはウォルト・ディズニー・ジャパンの現会長星野康二氏が創価大学出身であるというのは事実。ちなみに現在は社長が替わってポール・キャンドランド氏になっています(参考:FujiSankei Business i. エンターテインメント/ブランド前面にメディア強化 ウォルト・ディズニー・ジャパン社長に聞く)。よって少なくともOLC=東京ディズニーリゾートとの関係は薄いですし、現在そういう創価色がウォルト・ディズニー・ジャパンにあるかどうかも分かりません。個人的な見解ですが、この事実を知らないままディズニー=創価的書き込みをされているとしたら、それはそれで1つのリトマス試験紙的なものになりますので、ある意味この話題は便利です。