だから原題が少しでも内容に絡むのならば邦題もうちょっと考えろと。という1行で終わらすのもなんなのでネタバレない程度に感想を書きますが、少しでも楽しみが減るのがいやという方は今日はスキップでお願いします。
なんか批評家の受けが悪いと言われながら絶賛する批評家も多いという理由は最後の方でよーくわかりました。んでまさにその点が一番感情移入できたポイントで、主人公のレミーよりもリングイニよりもその人の長い台詞、そして最後のひとことにクラっときました。実は物語の主題はあの人なんじゃないかとも思うくらい。この点はブラッド・バード色なのだろうなあ、と感じた。
ここ最近のピクサー作品は120分強のものが多くて、一時期の90分でまるっと見せるスタイルからかわったなあ、と思っています。実は同監督の前作「Mr.インクレディブル」は長いなー、と思ったんですが、今回もちょっと長めな印象。あ、カーズも長かった。エンディングの流れはきれいにまとめてて感情の動かし方もバードちっくでしたが、やっぱり監督途中変更の影響があった感は否めない。
まあなんというか何を書いても最後の長台詞へのネタフリでしかなくなっちゃうわけで、見た人はわかるかと思いますが批評しづらい映画でした(苦笑)。ブラッド・バード監督はどうしても「アイアン・ジャイアント」と比較してしまうことになっちゃうので、この作品を見たかどうかで評価はかなりかわっちゃうかもなあ、と思った。私の中の3作品の評価はアイアン・ジャイアント>>>>>レミー>インクレディブル。
あ、もう映像のすばらしさとカメラワークのすごさについては当たり前のようにすばらしいのでここでは触れない。そしてモーションキャプチャ使ってませんという宣言には笑った。ピクサーなりの譲れないものがあることにちょっと感動。
そーいや魔法にかけられての予告やってなかった。まあ鷹の爪団のアレが見られたからいいや。(参考:ニコニコ動画(RC)‐「鷹の爪団」劇場版マナー動画)