ピクサー買収、秒読みか

ディズニー(2013年以前の記事)ピクサー・スタジオ

ITmediaニュース:DisneyのPixar買収、決定は1月23日?という記事が。ディズニー社の取締役会が開催される1/23に承認が行われるのでは、と言うロイターの記事なのですが、徐々に具体的な話が出てます(公式発表じゃないけど)。文中の気になるところは

Disneyは世界最大のアニメーション映画制作会社として復興を遂げるとともに、

ここですねえ。。ある意味ピクサー買収による復興というのはディズニー社アニメーション部門にとっては敗北で。

ただ、本来ディズニーが行っていた手法の強みと、ディズニー「社」の行っていた手法の強みというのは一致しないような気がします(うーん、うまく伝わる表現が思い浮かばない)。ディズニー社にとっては敗北なんだけれども、ウォルト・ディズニーが作ったカルアーツという場に植えたウォルトのエンターテイメント論という種が着実に育って、それが再集結する?という感じなんでしょうか。ブラッド・バード監督しかりジョン・ラセター監督しかり。その花が咲いた場所がたまたまディズニー外だったというだけで。

それだけに、個人的には今回のディズニー社による買収は少し残念だったりします。私はウォルト・ディズニー氏と時代を共有したことがない世代の人間なのですが、もしかしたら第2のウォルト・ディズニーがピクサーから出てくる可能性だってあったわけですから。それが「ディズニー社」以外から出るというのをこの目で見たかったなあ、というのが正直なところ。もちろん、ディズニー社の中から出てくる可能性もありますが、その場合ウォルトの印象がつきまとうことになるでしょうから。(あ、そういう意味ではほんの少しでも手塚治虫氏と時間を共有したというのは自慢になりますな。この人はウォルト・ディズニーと印象が重なる点が非常に多いです。以前も書きましたがその二人が実際に会っているというのは興味深いですね。)