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One Man Band、アジアで初上映

先日お伝えした通り、東京国際映画祭にてアジア初の上映となりました。会場では監督のマーク・アンドリュースによるティーチインも行われましたので、簡単にメモ。

  • 登場人物は3人のみ。太ったのが「Bass」で管楽器&ドラム。細いのが「Treble」で弦楽器。女の子が「Tippy」。
  • 今までのピクサー作品と異なる色調にしたかったため、ベースとなる色は緑や黄色をつかった。
  • 今回のストーリーのスタートは、監督が音楽好きということから音楽をテーマにしたストーリーを作ろうと思った。Mr.インクレディブルで一緒だったマイケル・ジアッキーノも参加してくれた。スカイウォーカーサウンドの協力により、実際に演奏している演奏者の指の近くにマイクをつけるなどしたので、実にすばらしい音響の作品を作ることが出来た。
  • 通常、長編も短編も製作中にCEOであるスティーブ・ジョブズに見せることになっているのだが、この作品については「信頼しているから見せなくていいよ」といわれ、結局初めて試写したのは完成したあとだった。何を言われるか歯ぎしりしながら恐れていたが、試写が終わったあと一言、「だから短編映画は我が社にとって重要(Vital)なのだ」。その後がっちりと握手をしたとのこと。
  • スティーブ・ジョブズはピクサーでどのようなことをしてくれているんですか?との問いに対し一言「iPodをくれた。」(笑)
  • よく他の映画のシーンを引用しているがこの作品では?という問いに対し、本当に大写しにしないと分からないが、少女の服の刺繍にバウンディンの羊が描かれているとのこと。
  • 過去の長編作品では、卒業生であるジョン・ラセターやアンドリュー・スタントンによって、カルアーツの教室番号「A113」が必ずどこかに隠されているのがピクサーの伝統になっているみたいだ。もし自分が長編作品を任せられたとしたら、自分の手で必ずその伝統を破りたい(笑)
  • Mr.インクレディブルでブラッド・バード監督の作品「Iron Giant」にちなんで、飛行機の名前が”I.G.99″でしたよね、という問いに対し「あれは実は台本を書くときに飛行機に名前が必要で、適当につけたらそのまま採用されたので、バード監督は知らないんじゃないかな。」とのこと。
  • こだわった点としては、ワゴン(牛が引くような荷車)を出したかったのでアニメータにお願いしたのだがみんな忙しくてやってくれなかったんで、自分でかなりの時間をかけて作ってしまったこと。これを4分30秒のなかに5シーン登場させた。ところが製作途中で子供が生まれたため3週間の休暇をとって戻ってきたら、それが1シーンに減らされていた。
  • ピクサーに入るには?という問いに対して「必要なことは3つ。1.かっこいい車 2.大金を持っていること 3.取り外し可能なパンツ・・・」という冗談をかましたあと、「私はピクサーに入りたくて仕事をしているわけではなかった。とにかく絵が書きたかった。そんなときブラッド・バード監督にMr.インクレディブルのシナリオスーパーバイザーをしてくれないかと言われてピクサーに入った。でもそのときの周りの雰囲気は『あれは誰だ?』って感じだったので、いいシナリオを書くことで証明しようとした。多分、証明できたと思う。」
  • ピクサー短編はセリフがない物がほとんどだが、これは特にルールで決まっているわけではない。短編でストーリーを作ると、パントマイムでの表現の方がセリフに勝る。だからセリフがないのであろう。
  • 今までの短編作品は確かに技術的検証の意味合いが強かったが、今回の作品についてはそれはいっさいなかった。どちらかというと技術検証というよりも、ニューカマーのアーティストの検証的意味合いが強いんじゃないかな。

ということで、この「One Man Band」、アメリカでは来年夏の「Cars」に併映されることが決まっています。正直、ピクサー短編作品で一番笑いました。しかしジョン・ラセターだけが引っ張る会社かと思っていたら次から次へとすごい人材が。今後が本当に楽しみになって参りました。(参考:Upcoming Pixar :: A Pixar Animation Studios Blog :: The Latest Pixar News and more

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