EPCOTを日本で体験・・・?

勘のいい人なら察しが付くかもしれないが、以前のズーラシアでアニマル・キングダムを体験する話の続き。EPCOTを日本で体験してしまう方法。

EXPO 2005 AICHI,JAPAN

いわゆる愛・地球博。2005/3/25〜9/25の185日間、日本で行われる久方ぶりの万国博覧会なわけです。中部地区以外での盛り上がってないっぷりは特筆すべき点だったりするんですが、個人的には怖いもの見たさで大注目のイベント。やはりこういう「万博」というイベント自体全く持って現代にそぐわないため、企業からの参加も85年のつくば博に比べると規模は1/3くらいでしょうか。いまやこういうところにパビリオンを巨費を投じて半年で壊すより、もっと効率のいい宣伝効果が見込めるメディアがいっぱいあるわけですから、企業としては道楽に近いものなのだろうと思います(そういう意味でお膝元のトヨタの力のいれようは脱帽)。

今回のイベントは企業の参加パビリオンが少ないため、必然的に各国のパビリオンが目立つようになっています。会場をほぼ一周するグローバルループに沿って、各地域の外国パビリオンがエリア分けされています。規模の大小はあれ、各国が趣向を凝らしたものを持ってきていることは間違いないです。企業パビリオンはそれこそTDRやUSJなどのテーマパーク、遊園地に行けば似たようなものは体験出来たりしますので、これら外国パビリオンのほうが貴重でしょう。ということで日本のEPCOTはここで決まり。

・・・と言いたいところですが、EPCOTのワールド・ショーケースの方向性と、万博のそれは似ているようで異なる気が。万博の外国パビリオンは各国の「リアル」を全面に押し出すことがポイント。いまある問題、いまそこで起きていることを伝えるのが目的で、観光で成り立っているような国であれば宣伝目的になるし、今回のテーマである環境との共生と絡めて自然破壊が進んでしまっているような国であればそれについて警鐘を鳴らすはず。しかし、EPCOTのそれは、あくまで「その国を外から見たときの印象」を増幅(言葉悪いな)し、イメージの中にあるその国を表現することがポイント。だから中国パビリオンに行くと「いかにも中国」な建物だし、アメリカは「いかにもアメリカ」な雰囲気。日本はもちろんお城に鳥居。

そういう意味では、EPCOTはディズニーランドの「カリブの海賊」的アプローチをしている場所。どういうアプローチかというと、イメージとかけ離れた現実を作るのではなく、リアリティのある偽物を作る、と言うこと。確かカリブの海賊の制作秘話的なものはdpost.jpのコラムで書いた記憶もあるが、面倒だから「ディズニーランドという聖地」読んで(本物の佳作よりも偽物の大傑作、という表現はうまいと思う)。この辺のノウハウ、「見てもらうためには脚色もアリ」っていうとまた言葉悪いんだけど、これはこれで有用だと思う。入り口は限りなく広く。リアルな現実をそのまま見せて拒否反応を示されるより、変化球を投げ、それをそれぞれの人が受け止めて、考えてもらう。むしろそのほうががこういう万博で重要なことなんじゃないか、と思う(そー言う意味で最近実に感心した変化球の漫画「夕凪の街 桜の国」は傑作。読め。日本人なら絶対読め。そして考えろ)。だからもうちょっとこの愛知万博は魅力的であるべきだし、人を呼ばないといけないと思うんだけどなあ。魅力的なのがキャラクターだけというのは何とも悲しい現実だ。