Gertieコラム★『ねずみの国の料理長』連載第ニ回/おいしいイクスピアリさて、イクスピアリのイベントでございます。毎年、イクスピアリで開催しているのですがボジョレーヌーボーとチーズのセミナーに参加した時の話題です。期間は11月18日から24日まで毎日5回づつ、各30分行なわれました。
ディズニーランドのそばで日本でもこんなに楽しいイベントがおこなわれているんですよ。もちろん無料です。みなさんもパークにきた時、イクスピアリまで足をのばされれば、思わぬイベントに出くわすかもしれません。
昨年はほんとにお試しだったのですが、今年のセミナーは大判振る舞いでした。
なんといっても今年のワインのできは、最高なので、ワイングラス一杯くらいもらえちゃうとなると、こりゃもうたまらないわけで。今年のワインの特徴は、すこし花のような香りのする峻烈な味わいで、それが小さな樽で会場にはおかれていました。
その味を引き立てるのはチーズなわけで今年はなんと、5種類ものチーズがたっぷりふるまわれました。クリーミーな白カビタイプのブリ、いつもは沢庵みたいにくさいのに本日はバケットに香ばしくぬられたウオッシュタイプ。酸味のきいたシェーブルタイプ。すこし塩分のきつかった青カビタイプ。味のかたまりのようなセミハードタイプ。たぶんワインバーでたのんだらそれ相当の値のはるものが、たっぷりと5種類ぜんぶ紙皿に盛られていました。
セミナー講師の中川定敏氏はじつに言葉巧みな方で、おいしいものがいかに出来上がるかを、手触りのある言葉でお話してくれました。はじめて知ったのですがボジョレーヌーボーって普通のワインみたいに葡萄をつぶして作るわけではないそうです。丸ごと皮つきのまま、樽にいれて自分の重みでつぶれていくのを待つのだそうです。次第に樽のうえでは炭酸ガスがでて、それが他のワインとはちがう峻烈さをつくりだすということでした。もしお友達と呑む機会があったらそんな話をしてあげてください。
今、イクスピアリでは世界のテーブルセッティングがディスプレイされてちょっとエプコットしてます。ハワイのクリスマスセッティングなんて面白いですよ。そんな豊かな食卓を思わせる楽しいイベントでした。
★第一回ではシーのクリスマスメニューのすべてを食べた感想が掲載されています。